先週行こうとして雪で断念した所。
大阪JR環状線芦原橋駅から徒歩10分ぐらい。
というのは分かってたけど、日ごろそれほど環状線を使わないので、なぜかユニバーサルシティー駅に着いてしまう。
Σ( ̄Д ̄;)ヌカッタ!!
西九条駅まで引き返してもっかいやり直す。
ようやく到着。
そんなに目立つ場所でもなく、前面に出てくる感じでもない。
お客さんも疎。
受付のお姉さんが慣れてない感じ出まくり。
お客さんの人数よりも『ボランティア』とかかれたジャンパーを着た人のほうが多い。
展示内容は多岐にわたる。
差別の歴史から、ジェンダーの問題、アイヌ・琉球、いじめや制服など教育関係、学歴・職業差別、ライ病、HIV、そして部落問題、などなど。。。
女性の立ち入りを禁じている石塔
性の趣向ってこんなにいっぱいあるねや!
部落と関連のある動物の皮の見本。猫もあった。
遊女が使ってた性器の洗浄具(どうやって使うねやろ。。。)
これはこの博物館のコンセプトなのかもしれないけれど、はっきりと結論を言わない。
こういう事がありました。
こんな問題がありました。
こんな問題が今もあります。
という風に見る側には情報だけを提示する格好。
考えてください。と言われているような印象を受ける。
だから、「これは差別とかそういうことではないんじゃないかな?」と思う物もいっぱいある。
部落問題とか、職業差別、いじめなんていうのは確かに明らかに人権侵害だろうな、と肯ける。
けれど、「学校で制服を強要するのは自由を奪うことだ」とか「大学にランク付けをする行為は差別だ」とか、そういうことを言っている様に見える展示に関しては首を傾げた。
学校は社会に出てからの規律というものを教える場所なんやし、制服をキチンと着なさい、と教えるのは別に自由を侵害しているとは思わん。
大学にランク付けをするのは、ある程度は仕方が無い。かといって、ランクの低い大学に行ったからといって卑屈になる必要はないし、逆に良い大学に行ったからといって高飛車な態度に出るのは違うと思うけど。
部落問題って、根深いよな。
江戸時代、それよりもずっと昔からあった、被差別階級やもんな。いくら現代になったからといって、突然消えてなくなるモンでもないんやろうな。
それどころか、現代に入ってより複雑化してるような気もする。いろいろと利権が絡んでくる問題になってるし。ちょっと前の奈良の解同の問題もあったしね。
何にしても、人権とか自由とか、そんなに考える機会は日常生活にはない。
ちょっとはそういうことを考える機会を持つというのは大事なことなんやと思う。
ここまで書いてきて、自分で思う。
「えらそうな事書いてるな。最低やなコイツ」って。
「そういうお前は、人を差別したことがないのか?された事がないのか?」という声が聞こえてくる。
梅田の街を歩く。
人がたくさん歩いてる。
肩がぶつかって舌打ちされた。
駅の売店で酔っ払いが店員に怒鳴ってる。
腕を組んで楽しそうに歩く男女。
路上でギターを弾いて歌ってる青年。
ティッシュ配りの女性。
そんな人たちに囲まれて、横断歩道の前で一人で信号待ちをしてる俺。
食欲とか物欲とか性欲とかも色々と含んだ空気が街を包んでる。
そんな空気の下、全員同じ地面の上に立っている。
差別する側も差別される側も、同じ地面の上に立っている。
そして、思う。
色々と欲を含んだ空気の中には、差別、という空気も含まれてるんじゃないか、と。
ひょっとしたら、差別は人間の欲の一つなのかもしれん。
そう思うと、ものすごく息苦しくなる。
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